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ft ダートトラック通信

二輪、四輪の文化、生活、ダートトラックの情報をアメリカ・インディアナ州インディアナポリスから発信。

乗るんじゃなかった…。




yfz0702.jpg


初めてこのエンジンを見たのは、2012~13年かそこらだったと思う。インディアナポリス・モータースピードウェイでmotoGPの仕事をしていた時、ヤマハのブースにエンジン・カットモデルだけが展示してあった。




 

その時見てすぐ直感した。「R1の四気筒を割って二気筒バージョンみたいの作ってみたんだ?これをベースにダートトラッカー作ったらすごいな。」

 
このエンジン、北米市場であと1シーズン早くリリースされていたら、それは実現していたと思う。(✳︎注1)




昔話はここまでにして、たまたま下取りに入ってきたこのFZ07、極上車を「調子をみる」目的で試乗させてもらった。実はfz07乗るのはこれが初めて。

fz0701.jpg


バイクにまたがってその軽さに拍子抜けした後、クラッチを繋いですぐ「あ、これイケる。」と感じてしまった。普通、初めて乗るバイクとは一体感が出てくるまでそれなりに距離が必要になってくるものだけれど、このマシンにはそれがほとんどなかった。「よし大型乗るぞ」といった気負いもいらない。


オーヴァル・トラックで初めて乗るマシンに、最初から全開モードで飛び込んでいけるような一体感だった。(従順すぎて退屈と感じてしまう人もいるのかもしれない。)


ヒラヒラの軽快感、そのくせツインのパワーは上手に出ている。ポジションまでしっくりきていて文句の付けようがない、最高のベース車両だと感じた。ギャグをかませば「このマシンは俺のために作られたのだ!」てな具合。



NC700Xベースのダートトラッカーを作ったのは面白そうだと思ったから。なので後悔はしていない。ただ、勝負の世界にこだわるとしたら、このエンジンと競争しようというのは「お前●カか?」とホンダ側から笑われただろう。但しくり返し言う、あの当時そんなツインエンジンはなかったんだよ。カワサキのER6ベースしか。決勝18台中15台走っていたようなあのカワサキしか。その中でもブライアンのだけがバキューンと行ってしまうレースばかり、正直面白くなかった。(ハーフマイルではトラクション性能に勝るHD-XR750に分があったけれども)



(ひとつ申し上げておきますが、NCのエンジンでもパワーは出せます。ただそのためにはうんとあらゆるエナジーが必要になります。)




ため息ばかりで「お前、(買って)そのまま乗って帰るんじゃないの?キー返さなくてもいいよ?」とスタッフに微笑まれる始末。



久々にダートトラッカーとしての自分にお尻を蹴飛ばされた、そんな試乗でした。



このマシン、素性良すぎです。

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(✳︎注1:結局、のちにこのエンジンを載せたダートトラッカーは他の手によって完成され、#65コーリー・テクスター選手がプロダクションツインクラスのチャンピオンを獲得。)

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