ft ダートトラック通信

二輪、四輪の文化、生活、ダートトラックの情報をアメリカ・インディアナ州インディアナポリスから発信。

交通事故のハナシ

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また雪です。吹雪いております。





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雪が風で流されてきて、どこからどこまでが道路なんだか見えないよ!



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本当に視界が悪いです。ハンドルもとられるので速度の出しようがありません。





FBでもお伝えした先月の交通事故の件でひとつ。(※1)



事故当時の天気は雪で、所々は吹雪いていました。外気温は氷点下を優に下回る寒さです。ベンは救急車が到着するまでの間と到着してからも45分間、大きく破損した車内に閉じ込められ、それでいて極寒の外気にさらされました。


その寒さがどれだけ体力を奪ったか。クリスティの命を奪ったのは衝突(インパクト)のダメージだけであったかも疑問が残ります。


大抵のクルマにはヒーター、エアコンがついており、利用している人も多いと思います。皆さんは四輪自動車に乗る時、どのような格好をしていますか?


「クルマに乗っちゃえばエアコン、ヒーターがあるから薄着でも大丈夫。」


と思いますか。 この話を聞いて、ヒーターに頼った格好でクルマに乗る事に、少しでも身の危険を感じてくれるでしょうか?



ベンのように、自分が普通に運転をしていても事故には遭遇する可能性があります。レースは危ないと言いますが、一般道路はもっと危険です。特にアメリカは直線道路ばかりで油断しがちになりますし、速度も高いのでひとたび事故があれば大きなダメージになります。一般公道を走る乗用車は、高速道路を走行するレベルの安全性を確保はしていません(※2)。装備の用心を超えた、身の用心、意識の用心(←なんだかヘンなニホンゴだ)がとても重要です。



ベンは私にとっていわゆるレース・フレンドです。自分が渡米して、右も左もわからないままイリノイ州でしらみつぶしにレースをしていた頃からずっとレースをやりあってきた相手。輝かしい成績を持ったライダーではないですが、お互いプライベーターとしてずっとやってきたので、相手の事は手の内のようにわかってしまう、そんな相手でした。今回の事故は本当に残念です。クリスティはいつも娘二人とレース場に来ては皆でその時間を楽しんでいました。これ以上言葉に表す事もできません。




モータースポーツの世界で乗り物は快適性よりも安全性を重視します。窓からでないと乗り降りできない乗用車など普段の生活では不便極まりないハナシですが、NASCARのレースカーでは当たり前の話ですよね。

現実離れした話にも聞こえますが、願わくばそういったモータースポーツでの安全努力が一般車にももっと多くフィードバックされると良いと思います。




用心していきましょう。



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この冬は本当によく降ります。外気温が低過ぎていつまでも溶けないのが問題です。






(※1)-------------------------------
交通事故ニュースの要訳文:

アメリカ時間セントラルタイム:1月18日(土) 午後3時44分、アーバナより8キロ程東のI-74高速道路で事故が発生。イリノイ州警察によると東行き走行中のバンへ、対向車線からコントロールを失ったボックス・トラックが中央分離帯を越え衝突。

セント・ジョセフ消防署の発表:現場へ急行しクルマに閉じ込められた二人(ベンとクリスティ)を確認。車体の損傷が酷くベン・ナイトを車外へ救出するために45分を要した。
救助の後アーバナの病院へ搬送された。クリスティは事故現場において午後4:55死亡が確認された。高速道路はその後、午後5:30まで閉鎖された。

ボックス・トラックを運転していたドライバーは、走行区分違反、スピードの出し過ぎ、適切なドライバー・ライセンスが発行されていたのか調査中。

警察の調査では、第三の車輛が最初に中央分離帯のワイヤ・フェンスに衝突し、フェンスが壊れたところへボックス・トラックが突っ込んだため、対向車線へはみ出したという。第三の車輛を運転していたドライバー、パッセンジャー達に怪我はなかった模様。

東行きの路上で衝突したバンとボックス・トラックは東側の道路脇の溝へ停車した。両車とも大きな損傷を受けた様子。

事故当時、現場は降雪中だった。   <以上、地元ニュース訳。文責・古橋>







(※2)--------------------------------
日本での衝突試験の速度は55km/h。米国自動車安全基準試験速度は35〜40mph(56〜64キロ)で行われています。事故当時の速度は私はわかりませんが、対向車線から飛び出して来たトラックの衝突ですから、相対速度での衝突とすると仮に50km/hでお互いが衝突したとしても100→0km/hの衝突レベルとなります。となれば衝突試験速度を優に超えた速度です。

それから衝突試験の速度は参考までのもの、試験のためのもので、自動車の損傷具合から安全性能を5段階評価するだけのものです。

「この速度からぶつかっても命は大丈夫だ」とか、「星が5つだから安全が保証されている」とかそういう事ではありません。乱暴に言えばミシュラン、レストランの星評価と同じで「ケッコウ無理矢理計っているもの」と解釈した方がよいかと思います。

自動車はセールスのために安全性を売りにしますが、そもそも道路に安全は存在しないはずです。作る側は少しでも生存率を高める努力をしているとは思いますが、だからじゃあ「確保できる」って事じゃないんですよね。オートバイに乗る人間はそれを分かった上で乗っている人が圧倒的に多いと思います。ベンの運転に油断があったかどうかという問題ではないのですが、今回の内容によせて一応。



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