ft ダートトラック通信

二輪、四輪の文化、生活、ダートトラックの情報をアメリカ・インディアナ州インディアナポリスから発信。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Better do or not?


見るんじゃなかった。..はは。





「中古納整」とは、バイク屋業界用語で”中古車整備”の作業を指す言葉。この作業はまずふたつに理解・大別される。店頭に並べる前に行う整備と、販売契約が成立してから行う整備。僕が勤めていたショップでこの言葉は基本的に前者の事を意味していた。
 オートバイ屋さんというのは中古車をあらゆるルートから仕入れる。バイクの程度というのはさまざまで、店頭に並べるためには最低限の点検・整備が必要になる。一番良いのは、自分のお店から新車で出たワンオーナー車。走行距離も少なければ入庫と同時に簡単な点検をするだけですぐ店頭に並べられ、中古車として販売できる。言い方が悪いが右から左で仕事が済むのだから手っ取り早い。そういった状態のバイクは、もう僕の勤めている当時ですらお目にかかる事も少なかったので、程度のいい車両を仕入れるのはそれなりに難しさがあった。食べ物と似ていて、見た目が悪ければまず商品にならないので外観はいいもの、もし目立つダメージがあれば修復してから店頭に並べる事になる。
 外観だけでなく、満足に走るかどうかも安全に関わる重要事項なので当然整備が及ぶ。何せ仕入れたバイクは、「あらゆるユーザーの価値観」を反映している。どこでどう走ってきたのか、ナニされてどう扱われてきたのか知れない。フタをして隠されていたりする可能性だって、これだけの部品点数で形成されている乗り物だからあるかもしれない。経験を活かして目利きしながら事故、転倒歴がないか、あればどの程度かを見定め、どこをどの程度直すか見積もりして修理。完成後に点検をして店頭へ。



 書けばなんとも簡単な流れ作業だが、これがとんでもない。



 不具合箇所は直すにしても、車両仕入れ+整備部品代が販売価格を上回るような事があってはならない。修理にかけられる予算というのはおのずと決まってくる。「整備すれば調子はよくなる。」からといって、アレもコレも部品を交換していたら、あっという間に新車を買った方がマシという額に到達してしまう。中古車を選ぶ最大のメリットである「価格力」がなくなり、これでは意味がない。

「このパーツを交換しておけば、バイクとしての調子はいい。しかし予算がかさむ..。」

 カスタマーへの良心を発揮すればするほど、利益を失っていくという、とんでもないジレンマ※に常に悩まされながら、この作業は進んでいくし、今でもバイク屋さんはそう仕事をしている。お店の意向であったり作業担当の人間性によってこの作業は大きく内容が左右される。 (※「とんでもないジレンマ」ではありながら、これは全てのビジネスにおける原則である。)
一概には言い切れないけれども、当然車両の調子にも影響がある訳で、あっという間に整備・修理に戻ってくる車両もあれば、いつまでも簡単な整備で元気に走ってくれる車両もある。機械の使い方(≒乗り方)、維持(≒整備・保管方法)を知らないユーザーだと、特に問題が「ねじれこじれ」する事もあったりする。
 そんなこんなを、オートバイ屋さんというのは常に悩みつつ仕事としてバイクに向き合っている。



 強烈に遠回りの前フリだったけれど、僕は、このある種の幸せな悩みを今でも持ち続けている。「自分のだから、他人のだから」というのは仕事のライン差はあってもやはり関係ない。トランスミッションまで開ける機会というのは時間の都合、限りがある。でも開けたからには、見てしまったからには「ああ、どうしよう。」..と考えるせいで、結局こんなにブログに時間を割いてしまった。

 なんでこんなのにネタが進んだかというと、それだけこの国では、使い方が荒い人も沢山いるから。ハヤブサを中古で買って、ナイトロ付けて暖気もせずにバーンアウトしまくってどっかおかしくなったり事故ったりしても、自分のせいではなくバイクや部品や販売者や製造者のせいにしてしまう。←ネットで野次るくらいならまだマシ。それから「ライダー」というのは比較的マシ。四輪の中古車に至っては全ての物がいわゆる「現状販売」を覚悟しておかないと気絶する。売り手も売り手ならユーザーもユーザーという話を幾らでも聞く。



 「コーヒーが熱くて唇を火傷した。」「ハイブリッド・シビックの実燃費がメーカー表示数値より悪い。」で訴訟とかって正気だろうか?






 ああ、どうしよう。


 







※ブログのリンク部をアルファベット順に直しました。慣れるとこの方が早く処理できます。スムーズな情報処理にどうぞ御理解と御協力をお願いいたします。














コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://furuhashiracing.blog.fc2.com/tb.php/468-5ad957ed
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。