ft ダートトラック通信

二輪、四輪の文化、生活、ダートトラックの情報をアメリカ・インディアナ州インディアナポリスから発信。

G.N.C. Springfield, IL


スプリングフィールド、ショートトラックから..

追加リンク:リザルト

※理由はわかりませんが、しばらくブログへログインができませんでした。楽しみにしていてくれた人がいたようなら大変お待たせしてすいません。



動画はこちらから。


ストーリが多すぎるので、少しづつ仕切ります。





ーーーーーレーストラックーーーーーー

スプリングフィールドのショートトラックは、毎年トラックの形を少し変化させる。なので、土質は最高品質だといってもそれに合わせたチューニングは毎年やり直す事となり、走る方としては新鮮で面白くもあり、厄介でもある。

今年は長めのストレートがとってあり、ターン1、2側が昨年同様に少しタイトなRでデザインされていた。そこに更にバンクがつけられていたのが特徴的だった。このトラック、バイク泣かせだ。


ーーーーーフューチャー・ライダー、#4クリス・カー ーーーーーー

今回ここで僕の目を引いたのはとにかく7度のGNCシリーズタイトルを獲った#4クリス・カーだった。プラクティスからトップタイムで、とにかく乗れていた。

これには少し語弊があるのだけれども、クリス・カーというライダーは「常に乗れている」ライダーで、そのパフォーマンスに最もズレがない。今シーズンの成績に納得がいかないかもしれないけれど、浮き沈みのある他の若いライダーと違い安定しており、彼の走りは彼のままである。スムーズそのものだし、バトルも彼らしい仙人級のさばきでしっかり若いアグレッシブなライダーを刺してのける。見事としかいいようのない走りはGNCの中で実際に見てもらうしかない。


で今回、誰よりも最も早くこの路面を攻略した事が、「乗れている。」という言葉につながる。


とにかく#4クリスは、ヒート・レースから後ろのオシクラマンジュウも知った事かと独走して、そのまま勝ち抜け。ダッシュ・フォー・キャッシュ(※ヒートレースの勝者のみが出られる賞金ボーナス・レース)へと進んだ。

その絶好調クリスが、ダッシュ〜レース中にバック・ストレートエンドで、エンジンを壊してしまう。

彼は予備車があるので乗り換えて決勝レースを走る事はできるのだけれども、マシンをチェンジするという事で、ルール上4列目のスタートになる。今晩はこれで彼も終了かと思った。レース中に予備車に乗り換えるというのは、メイン・マシンほど充分にコンディションが整っていない事が多い。


その4列目スタートの彼がレースを5位フィニッシュで終えた。前の4人を除いて他の14人のGNCライダーをショートトラックのたった25周のバトルで料理してしまった。以前も書いたけれど、決勝に残る面子というのは、ほぼ誰もが優勝したり、してもおかしくないポジションにいるライダー達だ。追い越しの本当に難しいはずのこのトラックで、まるで追い越し車線を走って追い上げていた。

彼もまた「超一流」のライダーであるという事がこのレースから言える。有り得ないと言っていい位、凄まじい仕事をやってのけた。レースのリザルト表を見ただけではこの辺は何も伝わらない事だろう。



ーーーーープラクティス〜ヒートレースーーーーーー

レースはヒート・レースから、ライダー誰もが察していた通り、オシクラマンジュウが展開されるレースだった。GNCレースともなれば、特にショートトラックはライダー同士の”アタリ”が強くなる。

これはもう、全米級ともなると、どうしてもレベルが拮抗してしまうので、ある程度は範疇にしておかねばならない。今回もプラクティスのトップタイムから一秒の間に64台のマシンが入っている。その内、49位以降のライダーはこのタイムド・プラクティスの時点でおしまい。他にこんな接戦になる競技は聞いた事がない。それ位レベルが拮抗している。

なのでGNCクラスのライダーは、誰もがこの辺りのラフ・ファイトもしっかり戦ってのける。悪意があってはならないが、ショート・トラックではある種心得ておかないといけない。

バイクはバイクでそのものが持つ速さを引き出し、ライダーはライダーで速く走れる自分のラインを見つけて走る。

↑全てのライダーに同じ事が言えるのだけれども、マシンや、走行ラインまでもが同じにはならない。そういった事がダートトラックを面白く魅せるのだと思う。


ヒートレース中の、#42ブライアン・スミス対#27ロブ・ピアーソンはそのひとつで、カワサキ対ヤマハ、ビル・ワーナー・チューン対ウディ・カイル・チューンといった激戦だった。

毎周ターンの進入からインに「割って入って」押し出しにかかるロブに対して、応戦するブライアンは、ターンを本当に上手に仕上げて、バトルを抜けようとするロブのトラクションを掛けさせない。なんでもやってのけようとするロブに対して、カウンターを出すブライアン。入れ替わりのバトルを最終ターンで制したのはブライアンだった。多少お互いにラフなファイトであってもそれすら一枚上手にこなした、どちらも見事なGNC級のバトルだった。


その他、優勝候補#1のヘンリー・ワイルスも順等にヒート、ダッシュフォーキャッシュごと勝ち抜いた。





ーーーーーーファイナルーーーーーー

#1ヘンリー・ワイルスがスタートから飛び出して、終止リード、逃げ切って優勝。今シーズンのGNCシングルチャンピオンも決めた。序盤#49のチャドが上手に飛び出して、ヘンリーにアタックできるかとも思ったけれど、赤旗中断。リスタートの後は#1の独壇場だった。

実は赤旗の後は、ヘンリーの後ろは混乱していて、抜け出したのが#5ジェイク・ジョンソンと#95J.D.ビーチ。2、3位のごちゃごちゃの中で#3ジョーもいい所にいたのだけれど、真正面にいた#49チャドが転倒した際に彼のマシンに当たり、バランスを崩した事で隙を開けてしまい、後方グループに飲み込まれてスッタモンダしている内JDが走り去ってしまった。この点についてはJDにとってはラッキーだっとしか言いようがない。初GNCレースで3位入賞という、素晴らしいキャリア・デビューになった。実際、彼は将来のレーサーとしてのあらゆるキャリアに注目されている。




ーーーーーーその他ーーーーーー

同日には、「GNCのワンクラス下」という扱いで、プロ・シングル・クラスというレースが行われている。

がしかしこのクラス、トップの連中は実質GNCクラスの速さそのもので、#1ブラッド・ベイカーに至っては、タイムドプラクティスにおいて、#4クリス・カーのトップタイムを0.096秒凌いでいた。ラップタイムがダートトラックでいう「速さ」の全てとは説明し難いけれども、その速さはクラスがどうこうなどと言ってられない、このクラスもまた激戦のクラスだ。


実は、このスプリングフィールドの直前にダートトラック界では有名で、その功績も大きい、ランキャスター・ハーレーダビッドソンのオーナーで、元GNCライダーであったランディ・テクスターさんが病で他界された。

その娘さんである、シェイナ・テクスターがこの日このプロ・シングルス・レースのセマイ・ファイナル・レースで優勝した。

シェイナが幼くともスピードを持っている事は誰もが認める所だけれども、実際に彼女が勝ってのけた事は、「素晴らしいはなむけ」になったとは誰もが思う事であり、その優勝を祝福した。



ショート・トラックはこの辺にて。翌日のマイル戦に続く。

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