ft ダートトラック通信

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SPRINGFIELD SHORTTRACK RACE

今年も激戦が展開された。        



GNCレースをネットから楽しむひとつに、こんな見方もある。




スプリングフィールド・ショートトラックのタイムドプラクティスリザルト表




総エントリーが94台。タイムドプラクティスにおいて#4クリス・カーが出したトップタイム15.559秒から過ぎる事一秒間のあいだに、71台のバイクがフィニッシュラインを通り過ぎている。




トップタイムのライダーを含めて上位60台までがメインプログラムに進む事ができる。つまり一秒以内のディレイでも予選落ちになるライダーが11台。





プラクティスは4周が3セッション。内セカンドセッションとサードセッションがタイム計測となる。34台はつまり12周走ってここでお終い。また来年。






コンマ一秒のタイムラグがどれだけの順位差を生むか。ダート・オーバル競技がどれだけ激しい競技か想像して頂けるだろうか?






たった4つのターンがあるオーヴァルコースだけれど、ダートトラックはあまりにも不確定要素が多い。 そしてまたそこが面白い。






例えば、プラクティス中のトラックへの散水を例にあげてみる。土は程よく湿っていれば、路面を更に硬く締めてくれる役割を果たす。この間は、素晴らしいトラクションを発生させてくれるけれど、度を越えればタダの泥になって一気にトラクションを失ってしまう。(※1) 部分的には乾いていたり、一部的には↑のようになっていたり、走る人間からすればベストラインばかりが速いとも一概に言えない。天候をも考えれば、プラクティスオーダー(順番)も影響すると言える。




路面は土でできている。バンクのつき方だってあるところは微妙だ。たくさんのマシンが走れば路面も削られ均一とは言えなくなってくる。これもできればいいポイントを拾いたい。しかしこれもプラクティス間の整備中に、微妙に馴らされていって見極めるのが難しい。






マシンの観点からしても、プラクティス中はレーストラックに合わせてチューニング、調整を兼ねる時間でもある。セットをいじればマシンは変化するけれども、必ずしもいい結果(タイム)に現れるとは限らない。4ラップの中で最低限の結果を出すには、やはり最初から全開でいける仕様でなくてはならない。又、「その時そのマシンが」よく走るためラインというのも、必ずしもロードレーシングで語られるセオリー上のラインとは限らない。これを少なくともセカンドセッションまでに決定しておかないとならない。サードセッションではすでにギャンブルの要素が多分に含まれる。






バイクが変わればライディングにも影響する。そしてそのタイムアタック時にオーヴァルを走るのは自分一人だけではない。一度に複数のライダーが小ちゃいコースに出て、↑のような試行錯誤をする中で時計を追うのだから、ラインだって交錯して当然だし、バイクが通り過ぎた後の路面コンディションも変化する(※2)。






…正直にいって全てをこの瞬間に読みきるのはあまりに難しい。




それでも速さを少しでも確かなものにしてくために、経験を積んで、マシンを速くして、あらゆるコンディションを速く走ることができるようにしていく結果が、たったこれだけのタイム差になる。





タイム計測がなぜ1/1000秒単位なのか、察しが少しでもついてくれれば、このログを書いた事が報われるかな。



(メーカーが、ニューマシンの売り口上に「…前年比100グラムの軽量化に成功した…」云々と書いてあったりするのも、1/1000秒すら詰めたいこのレベルなら全くガテンしてもらえると思う。)






で、その60台で、ヒートレース6回やって、上位2人、計12人が決勝へトランスファー。残りはセマイファイナル行き。セマイは4レースやって勝者のみが決勝16台のグリッドへ進む。






そして表彰台が3人。






勝者が1人。







ずーっと変わってないけれど、それでも思う。








なんて世界だ。わかっててもそう言ってしまう。








決勝は#17ヘンリーが逃げ勝っちゃったにしても、そこへ到達するまでで十分激戦であることがわかってもらえると思う。







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ftを読んでくれている人の多くなら、日本人ライダーの#30iズーミー、#88Eエトキンの速さを知っていると思う。タイムドプラクティスの結果は、彼らが充分な速さに至らないという見方、書き方もそれはそれであるかもしれないけれど実際にはそうではなくて、更に貴方の想像を越える速さでもっと速く走っている連中の世界があるって事なんだ。その「もっと速く」ってのは、それこそたった一秒間の中での差であり、つまりそれがナショナルであるという事。本当に少しの差なんだ。でもそこには膨大な労力、というかキャリアを積み上げてきた上での結果といえる部分…本当に多くの要素が含まれるんだ。






だからGNCを目指す人間はオーバルを回るためだけに365日24時間を費やす。僕はその価値が十分にあると思っているからやっている。今回参戦すらできなかったけれど、それでもレースをしてるよ。僕は。これらを思い知る事ができるのがUS参戦であり、またその経験が僕らを速くしていく。







勝つまでやる。負けてまた学ぶ。勝てた時はそれを喜び、その喜びを得たいがためにまた走る。ずっと繰り返している。究極的にはモータースポーツのほとんどが、一位の人間以外はみな敗者と見なされる世界。追求は絶対に止まらない。




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これがダートトラックにおける頂点の世界だ。↑に示したタイムドプラクティスの表や@THE WIRE / LIVE TIMING から二次元でもそんな世界を感じてもらえると、またひとつ楽しみ方が増えるかもしれない。ほぼ毎ラップのタイミングでアップされるよ。時差がきついけれど、起きていられれば見てみて!





「そんなんわからん。」て人はやっぱり生で観戦が一番!




見においで!3次元はもっといいよ!







(※1 ああは書いているけれども、スプリングフィールドの散水車とオペレーターの散水テクニックは一流も一流で、走れなくなるほど不安定なスポットはまず作らない。万が一作ってしまったとしても、レースディレクターのモアヘッドさんがしっかりライダー目線でチェックしている。)


(※2 ここまで書いてんのに、それだってのにトップタイムの連中、プラクティスをいわゆる「中古タイヤ」で走ってたりする。「新品タイヤは決勝(25周)用にとっておくんだ。もったいないから。」(某「超一級」GNCメカニック談)


コメント

No title

ここまでGNC戦の事を書いた一方で、ローカルレースは楽しい一面を持っている。草野球とメジャーリーグ、チャンピオンシップみたいなものかもしれない。これはもう、来て走るしかない。

  • 2008/09/04(木) 03:50:00 |
  • URL |
  • 43koji_furuhashi #79D/WHSg
  • [ 編集 ]

No title

@ THE WIRE/ LIVE TIMING はフラッシュで、直接リンクが開かないみたい。AMAフラットトラックのサイト左上、「SERIES INFO」の中からリンクを辿ってみて!

  • 2008/09/04(木) 04:04:00 |
  • URL |
  • 43koji_furuhashi #79D/WHSg
  • [ 編集 ]

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